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ジュニアNISAは子供が産まれたらやるべき?貯金・学資保険と比較【子育て費用】

こんにちは、やんしたです。

今回は「ジュニアNISAは子供が産まれたらやるべき?貯金・学資保険と比較」ということで、ジュニアNISAの制度や、他の子育て費用を貯める方法と比較しながらやるべきか?やらないべきか?について解説していきます。

 

過去の僕はお金の勉強をしてこなかったので貯金も全然できていませんでした。

ですが、「このままじゃヤバい」と思いお金の勉強を始め、節約・投資・副業にチャレンジして、今では1,000万円弱の資産を貯めることができました。

そんな我が家にも先日、長男が産まれて、その際に子供のお金はどうやって貯めればいいか?について考えました。

 

結論から言うと、我が家ではジュニアNISAを活用して子供のお金を貯めることにしました。

理由としては、将来子供の為にお金を用意する複数の方法の中で、ジュニアNISAが最も優れていると思ったからです。

ですが、一方で、このジュニアNISAは「漏れなく全子育て世代の方におすすめできる訳ではない」という側面もあるので、その辺についてもしっかり解説したいと思います。

 

ジュニアNISAには制度の特性上、向いてる人・向いていない人があるので、ぜひ皆さんも今回の記事をお子様の将来のために役立てていただければと思います。

 

記事の後半には、おすすめの証券口座と、ジュニアNISAで何を買うべきかについても解説しているので、ぜひ最後まで見てください。

 

ジュニアNISAとは

まずは、ジュニアNISAとは何なのか?について解説します。

 

ジュニアNISAは簡単にいうと、子供版のNISAです。

 

大人向けには「一般NISA」と「積立NISA」があり、この制度を活用すると非課税で資産運用をすることができますが、これらの制度は20歳以上じゃないと利用できないという条件があります。

そこで、20歳未満の子供向けに作られた制度がジュニアNISAです。

 

ジュニアNISAの基本的なルール

では、まずジュニアNISAの基本的なルールから確認してみましょう。

◆利用できる人:日本に住む0歳~19歳の人
◆非課税投資枠:年間80万円
◆投資可能期間:2023年まで
◆非課税期間:子供が18歳になるまで非課税運用が可能(ロールオーバー)

ジュニアNISAの非課税期間は正確には5年になっています。
ですが、非課税期間の5年が経った後に「継続管理勘定」へ移管するロールオーバーという手続きをすることで、子供が18歳になるまで非課税運用を継続することができます。

継続管理勘定やロールオーバーという聞き慣れない言葉が出てきましたが、ざっくり「ジュニアNISAは子供が18歳になるまで非課税運用ができるんだ」という理解で全く問題ありません。

 

もし仮に2021年に子供が産まれてジュニアNISAを始めるなら、2023年までの3年×80万円で240万円の投資ができます。

そして子供が18歳になるまでの期間で投資額240万円が、倍の480万円になっていたとしても税金は1円も取られません。

逆にジュニアNISAを使わなかった場合なら、約48万円の税金が取られてしまいます。

 

これだけ聞くと「ジュニアNISA最高!」と思うかもしれませんが、実は今までのジュニアNISAには、あるルールがあったので全く人気がありませんでした。

 

これまでのジュニアNISAは不人気だった

ジュニアNISAでデメリットとされていたルールは何かというと「払出し制限(子供が18歳になるまで不可)」です。

 

これまでのジュニアNISAでは子供が18歳になるまでは払い出しができませんでした。

どうしてもお金が必要な場合は解約することでお金を引き出すともできたのですが、それをやってしまうと税金が発生してしまうんです。

せっかく非課税だからジュニアNISAを始めたのに税金を取られたら最悪ですよね。

 

例えば、「子供が私立の高校に通うことになりお金が必要になったから資金確保のためジュニアNISAからお金を引き出したい」というのは全然普通にあることだと思います。

 

そんな時にお金を引き出したら非課税メリットが消滅するというペナルティを喰らうので、多くの人はこれに抵抗を感じるというのが、ジュニアNISAが不人気だった理由です。

 

NISA(一般・積立)口座数:約1,340万口座
ジュニアNISA口座数:約34万口座

実際に他のNISAと比較しても、一般NISAと積立NISAの合計が約1,340万口座、一方でジュニアNISAが34万口座と、他のNISA口座と比べても圧倒的に利用者が少なかったんですね。

 

その結果、ジュニアNISAは2023年に廃止されることが決定しました。(チーン)

 

ジュニアNISA制度廃止により利用価値が生まれた

あまりの不人気さに制度廃止が決定したジュニアNISAですが、皮肉なことに制度廃止によって利用価値が生まれました。

制度廃止に伴って2024年以降はいつでも非課税でお金を引き出すことができるようになったのです。

 

これによって、強力な資金拘束や非課税メリットの消滅を気にしなくても良くなったので、これまで微妙な立ち位置だったジュニアNISAが、めちゃくちゃ使える制度に生まれ変わりました。

僕も含めて子育て世代の方にとって、これは非常にありがたいですよね。

 

ちょっとややこしくなってきたと思うので、ここまでの話をまとめると、

 

・非課税投資枠は毎年80万円

・投資期間は2023年まで(2021年に始めると最大240万円投資可能)

・ジュニアNISA制度廃止に伴い、2024年以降はいつでも非課税でお金を引き出せる

・子供が18歳になるまで非課税運用が可能(ロールオーバー)

 

つまり、

長く非課税運用ができるので、子供が18歳になるまでずっと非課税で運用しもよし

2024年以降は払出し制限がなくなるので、資金が必要になったタイミングで換金してもよし

というように、非常に柔軟で使いやすい子供のための資産運用が可能という訳です。

 

貯金・学資保険との比較

ここまでで、ジュニアNISAの制度やメリットについてしっかり理解していただけたかと思います。

そうなると次に気になるのは、どんの使い方をすればいいのか?ということですよね。

 

ジュニアNISAで教育資金を貯めるのはどうなのか?

貯金や学資保険で子供のお金を貯めるのと比べてどっちがいいのか?

 

こんな疑問があると思います。

 

ジュニアNISAで教育資金を貯めるのは超おすすめ

結論から言うと、ジュニアNISAで教育資金を貯めるのは超絶おすすめです。むしろこの制度を活用しないと勿体ないというレベルです。

 

例えば、今年2021年からジュニアNISAを始めると2023年までの3年間で総額240万円もの非課税枠が使えます。

仮に年利5%で15年運用すると、240万円が約475万円になります。プラス235万円ですね。

更に、この投資で得た235万円の利益に対して税金は一切かからないので、控えめに言って最高です。

また、今回のジュニアNISA廃止に伴い、2024年以降はいつでも非課税でお金を引き出せるようになったので、途中で売ったらダメという資金拘束もなく、ジュニアNISAで資産運用して教育資金にあてるというのはとてもやりやすくなりました。

 

過去の記事でも解説しましたが、全世界株式や全米株式のようなインデックス投資であれば、10年以上運用すれば元本割れする確率は極めて低いことが分かっています。

ですので、10年以上の期間が取れる場合、つまり子供の年齢がまだ8歳未満の人はジュニアNISAで教育資金を用意することを十分検討してもいいかと思います。

もっと長い15年以上の期間が取れる場合、つまり子供の年齢が3歳未満の人はジュニアNISAで教育資金を用意するのがベストな選択だと思います。

 

一方で、個人的には貯金や学資保険で子供の教育資金を用意するのはあまりおすすめしません。

理由は、貯金や学資保険では時間をかけても資産がほとんど増えないからです。

貯金は元本割れのリスクこそありませんが、普通預金の金利は0.001%、ネットバンクでも0.1〜0.2%とかなり低いです。

学資保険の返戻率は高いもので105%程度。

これだと200万円払い込んだとしても、十数年後に220万円にしかなりません。ちなみに学資保険は途中解約で元本割れのリスクもあります。

 

先程のジュニアNISAで240万円を15年間運用した例だと、約475万円になるのでその差は一目瞭然ですよね。

 

ジュニアNISAに向いている人

これまでの内容を踏まえて「こんな人がジュニアNISAに向いているよ」というのを解説します。

 

ジュニアNISAに向いているのはこんな人です。

①:親が積立NISA枠を使い切っている人

②:投資に十分余力がある人

③:長期運用ができる人

 

1つずつ解説していきます。

 

まず1つ目の「親が積立NISA枠を使い切っている人」です。

積立NISAの非課税枠を使い切っている人は、次の投資手段としてジュニアNISAの利用を検討してみてください。

 

では、なぜ積立NISAの非課税枠を使い切っていない場合、ジュニアNISAを利用しない方がいいのかというと、ジュニアNISAよりも積立NISAの方が非課税期間が長いからです。

お伝えした通りジュニアNISAの非課税期間は子供が18歳になるまでですが、積立NISAの場合は20年間非課税運用ができます。

非課税期間は長ければ長いほど有利なので、

・親が積立NISAをしていない

・親の積立NISAで非課税枠を使い切っていない

・妻/夫の片方だけが積立NISAを利用している

これらに当てはまる人は、まずは親の積立NISA枠、夫婦であれば両親の積立NISA枠を全て使い切ってから、次の手段としてジュニアNISAの活用をおすすめします。

 

 

続いて2つ目の「投資に十分余力がある人」です。

今年2021年にジュニアNISAを始めた場合、毎年80万円の非課税枠を3年間もらうことができます。

また、先程お伝えした親の積立NISA枠を使い切った場合、例えば夫婦2人と子供1人の家族なら非課税枠は年間160万円にもなります。

非課税枠が増えることは非常に嬉しいのですが、妻と夫の積立NISA枠80万円を使い切った上で、更に年間80万円を投資に回すとなると結構キツいですよね。

 

非課税枠があるからといって、生活防衛資金や直近で必要となる現金を切り崩してまで将来のために投資に回してしまうと、今の生活が回らなくなってしまう恐れがあります。

ジュニアNISAの非課税枠80万円は必ずしも使い切る必要はありませんし、将来のための行動が今の生活の首を絞めてしまっては本末転倒なので、自分の生活に支障がない余力の範囲で行うようにしてみてください。

 

 

最後に3つ目の「長期運用ができる人」です。

ジュニアNISAは投資なので元本割れのリスクがあります。

そして元本割れの可能性が最も高いのは投資を始めた直後で、運用期間が長くなるほど元本割れの可能性も低くなります。

なので、最低でも5年以上の長期運用ができる人、つまり子供の年齢が13歳未満の人ならジュニアNISAを検討する余地があり、子供の年齢がそれよりも低いほどジュニアNISAを恩恵を大きく受けることができます。

 

また、ジュニアNISAの口座を管理する親側も、長期運用が前提ということをしっかり認識し、その意思をしっかりと固めておく必要があると思います。

10年15年の長い運用期間の中では20%〜40%の大きな暴落局面を経験するかもしれませんが、そういった場面で不安に負けて売却すると損をしてしまいます。

ですが「このお金はしっかり長期運用して我が子のために使うんだ」という固い意思を持っていれば、暴落局面でも冷静に対応できるはずです。

そして、結果的に資産を増やすことができると思いますので、口座の管理者として、子供を育てる親として、その意識はしっかり固めておきましょう。

 

おすすめ証券口座・投資商品

では最後におすすめの証券口座と投資商品を解説して終わりたいと思います。

 

おすすめ証券会社

まずは、ジュニアNISAにおすすめ証券会社からです。

ジュニアNISAは制度上、運用途中で証券会社の変更ができません。なので最初の証券会社選びが重要になります。

 

「途中で変えられないなら、しっかり時間をかけて証券会社選びをした方がいいかな。」

 

と思うかもしれませんが「SBI証券」か「楽天証券」を選んでおけば、まず失敗しないので安心してください。

強いていうなら、SBI証券なら人気の米国ETFもジュニアNISAで購入することができますが、楽天証券では米国ETFの購入はできないので注意してください。

 

なので、

ジュニアNISAで、米国ETFなどの外国株式を購入したい人は、SBI証券を選んで、

普段から楽天証券を利用していて使い慣れている、そしてジュニアNISAではETFを購入するつもりがない、という人は楽天証券を選ぶといいかと思います。

 

おすすめ投資商品

続いてジュニアNISAでおすすめの投資商品です。

ジュニアNISAは2023年までの間に投資をして、その後子供が18歳になるまでの間ずーっと持ち続ける長期運用が大前提ということでした。

このことから、10年15年と安心して持ち続けることができるものを選んで投資することが重要になります。

 

僕のおすすめはS&P500や全世界株に連動する投資信託です。

具体的な投資信託の商品名は

S&P500に連動する投資信託なら
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・SBI・バンガード・S&P500

全世界株に連動する投資信託なら
・eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)

 

これらを選んでおけば、自信を持って長期運用ができるかと思います。

 

 

まとめ

今回は「ジュニアNISA」について解説しました。

子供が産まれると教育資金・子育て費用が必ず必要になるので、親の気持ちとしてはなるべく不自由なくサポートしてあげたいですよね。

ジュニアNISAは今の日本で子供のお金を貯めるベストな方法だと思っていますので、皆さんもぜひ活用してみてください。

 

 

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